技術的まちがい探し

電子工作、プログラミングの備忘録

Raspberry Pi 3 + Windows + WiMax + リモートデスクトップのセットアップ

背景

自宅で電子工作をやりたいのと、手軽なLinux環境が欲しかったので、前から気になっていたRaspberry Pi 3を購入しました。 使いやすいディスプレイ、キーボード、マウスをメインPCのWindows 10と使い回しして、有線LANも使わずにすっきりさせた環境構築をしました。 我が家ではデバイスとネットワークは主に懐事情からガラケー+タブレット+PC+WiMax(外との通信すべて)が最適解との結論が出ているため、この環境下にRaspberry Piを加えます。 他のブログでもたくさん紹介されていますが、自分の環境でのメモを兼ねて公開します。

準備物

新規購入した準備物は以下の通り(値段は購入当時のもの)

Raspberry Pi 3 Model B (Element14) ¥ 4,850

・【Amazon.co.jp限定】Transcend microSDHCカード 32GB Class10 UHS-I対応 400× (無期限保証) Newニンテンドー3DS 動作確認済 TS32GUS ¥ 1,080

Amazonベーシック ハイスピードHDMIケーブル - 1.8m (タイプAオス - タイプAオス/イーサネット/3D/4K/オーディオリター ¥ 598

家にあったもの

・Anker PowerCore 20100 (20100mAh 2ポート 超大容量 モバイルバッテリー パナソニック製セル搭載) iPhone / iPad / Xperia / Android ¥ 3,999

・USB接続のマウス

・USB接続のキーボード

HDMI対応のディスプレイ

Raspberry Pi 3なのは性能と無線LAN内臓のため、 microSDHCカードはClass10なら8GB以上なら大丈夫みたいです。私は不足したら嫌なので32GBの選択です。動作しないカードもあるそうなので動作確認できたものを使うのがいいみたいです。

Raspberry Pi 3セットアップ

OSの入れ方は2種類あってNOOBSを使う方法と直接SDカードにOSを入れる方法があるようです。

NOOBSはインストーラーで一旦DSカードに入れた後、Raspberry Pi上でインストールして、色々なOSを入れることやデュアルブート等ができるそうです。 it-fan.net どっちでもいいかと思いますが、今回は公式サポートOSのRaspbianをSDカードに直接入れることにします。 GUI環境も欲しいので以下のサイトからRASPBIAN JESSIEの最新版2016-05-27-raspbian-jessie.zipをダウンロードして、展開します。

www.raspberrypi.org

男ならcygwinや!という事でcygwinからddコマンドで入れようとしましたが、電源を入れても赤色LEDが点灯した後、緑色LEDが点灯するはずがしなかったのでうまくいきませんでした。一応方法をメモすると以下の通り。 SDカードをPCのスロットに挿して認識できているか確認。

d.hatena.ne.jp

cat /proc/partitions

major minor #blocks name win-mounts

8    65  30977024 sde1   K:\

と、SDカードはKドライブに見えていました。 SDフォーマッターでSDカードをフォーマットします。 SDカードフォーマッター - SD Association ddコマンドでイメージファイルを変換して入れました。 kazmax.zpp.jp

dd bs=1024k if=2016-05-27-raspbian-jessie.img of=/dev/sde1

ここまでやってうまく認識しないようだったのでcygwin使うのは諦めて、色々な所で紹介されてるDD for Windowsを使う作戦に変更。

blog.halpas.com

DD for Windowsを使うと正常に起動しました。

リモートデスクトップまでの環境構築

まず、ネットワークに繋ぐため、nanoを使って設定します。 sudo nano /etc/network/interfaces

iface eth0 inet static
address 192.168.100.104
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.1.1

allow-hotplug wlan0

staticは固定にして毎回決まった接続で繋ぐため、addressの100はWiMaxのデフォルトの設定、104は一度DHCPで繋いだ時の数字だったためそのまま利用。

編集し終えたら、Ctrl + Oで上書き保存し、Ctrl + Xで nano を終了します。

続いてパスワードの設定をします。 sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

sudo nano /etc/network/interfaces

設定例は以下の通り。

network={
    ssid="AIUEO"
    key_mgmt=WPA-PSK
    psk="abcedf1234567"
}

ネットワークの設定コマンドで接続を確認します。

$ sudo ifdown eth0
$ sudo ifup eth0

yamaryu0508.hatenablog.com

次にリモートデスクトップ用の設定をします。

udo apt-get update  (インストール済みのパッケージの更新) sudo apt-get install xrdp

ラズベリーパイ リモートデスクトップ接続 | パッケージ活用 | ラズベリーパイ勉強室 | 株式会社アイネックス|Webシステム構築 | データ復旧サービス |ホームページ作成 | AS400ソリューション

日本語キーボードを利用している場合は、設定ファイルを追加する必要があるそうです。 ※ファイルは、xrdpユーザ会のサイドからダウンロード出来ます。

$ cd /etc/xrdp/
$ sudo wget http://w.vmeta.jp/temp/km-0411.ini     #設定ファイルのダウンロード
$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0010411.ini
$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0200411.ini
$ sudo ln -s km-0411.ini km-e0210411.ini

実際のxrdpサービスを起動します。

$ sudo service xrdp restart

Windowsの「リモートデスクトップ接続」を起動。 ホスト名orIPアドレスを入力して、「接続」ボタンをクリック。 下の様な画面が出るので、RasbperrypiのIDとパスワードを入力してログイン。

knygt-p.hatenablog.jp

リモートデスクトップ接続ではオプションの表示->全般ユーザ名とパスワード保存すれば次回から入力の必要はありません。 コンピューター名"raspberrypi.local"でもログインできるみたいです。

 まとめ

単にOS入れて起動して、リモートデスクトップ接続するだけの話ですが、やってみるとWindows環境では上手くいかなかったり、Raspberry Piのバージョン違いで情報が違ったりで苦労しました。

ただ失敗が経験になったので理解が深まったのかな、という印象です。

今後はLEDやモーター制御等のハードウェア系統をいじった後、ネットワークを使ったライブ配信、電話、ネットワーク解析の勉強編をやって、その後ロボット掃除機、アーケードゲームっぽい物を考えて作る実践編を予定しています。(できるのはいつになるか分かりませんが…)